2016-01-01から1年間の記事一覧

『Fate / stay night』

自己を省みない人間には二種類あって、1つが幼児で、もう1つが王だ。 Fate/stay night [Realta Nua] PlayStation Vita the Best 出版社/メーカー: 角川ゲームス 発売日: 2014/09/18 メディア: Video Game この商品を含むブログ (11件) を見る 1. あらす…

『山賊ダイアリー』岡本健太郎

ダンジョン飯から飯マンガをあさってて見つけた。 山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス) 作者: 岡本健太郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/01/04 メディア: Kindle版 購入: 2人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (9件) を見る 1.あらす…

『スキャナー・ダークリー』フィリップ・K・ディック

麻薬乱用は病気ではなく、ひとつの決断だ。しかも、走ってくる車の前に飛び出すような決断だ。(p.453) スキャナー・ダークリー (ハヤカワ文庫SF) 作者: フィリップ・K.ディック,Philip K. Dick,浅倉久志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2005/11 メディ…

『カウント・ゼロ』ウィリアム・ギブスン

「お疲れの様子ですね」 と言いながら、パコはスクリーンを畳み、電話器をバッグに戻すと、 「あの男と話したあとは、老けこんで見えますよ」 「そう……」 どうしたわけか、今、ロバーツ画廊のあのパネルが眼にうかぶ。あの、たくさんの顔。『死者たちの名の…

『三好さんとこの日曜日』三好銀

よかった感覚だけ残っててまったく言語化できない 三好さんとこの日曜日 (Spirits neko comics) 作者: 三好銀 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 1992/12 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (9件) を見る あらすじ 夫婦と猫一匹の何気ない…

『ローカルワンダーランド』福島聡

福島聡の新しい短編集が(2冊同時に)出た! ローカルワンダーランド 1巻 (ビームコミックス) 作者: 福島聡 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン 発売日: 2016/04/15 メディア: コミック この商品を含むブログ (2件) を見る あらすじ SF風味のい…

『スローターハウス5』ジョージ・ロイ・ヒル(原作:カート・ヴォネガット)

カード・ヴォネガット原作の小説の映画版。 前から見たいと思っていたがDVDで安いのが出ていたので買って見た(パッケージの背表紙部分に「続・死ぬまでにこれは観ろ!」と書いてあってダサい)。 スローターハウス5(続・死ぬまでにこれは観ろ!) [DVD…

『マスタード・チョコレート』冬川智子

コミュ症が成長して他人と関わるようになってく話は泣ける。 マスタード・チョコレート 作者: 冬川智子 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2012/04/14 メディア: コミック 購入: 3人 クリック: 35回 この商品を含むブログ (19件) を見る あらすじ …

『インターステラー』クリストファー・ノーラン

今更インターステラーを見た。そして気持ち悪い声を出してぼろぼろ泣いてしまった。 とにかく自分の琴線にふれまくる作品だった。 インターステラー [Blu-ray] 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 発売日: 2015/11/03 メディ…

『あんずのど飴』冬川智子

仲の良かった友だち同士が、いつの間にか疎遠になっていくのは寂しいことだ。 あんずのど飴 (IKKI COMIX) 作者: 冬川智子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2013/01/30 メディア: コミック クリック: 6回 この商品を含むブログ (6件) を見る 高校に入ってす…

『辺境で』伊図透

短編集だが同じ登場人物が出てくる話もあり、連作短編のような形になっている。収録されている話は、美大生の話、小学校の優等生の女の子が不良の男子と高オニをして遊ぶ話、ソ連で鉄道を敷く話など様々で楽しめた。 辺境で 伊図透作品集<辺境で 伊図透作品…

『LOVE理論』水野敬也

溺れる者は藁をも掴むという。私はこのような恋愛マニュアル本に付箋を貼りながら読んでいる自分に気付いて、ああ自分は溺れかけているのだと思った。 LOVE理論 作者: 水野敬也 出版社/メーカー: 文響社 発売日: 2013/12/14 メディア: 単行本(ソフトカバー…

『居心地の悪い部屋』岸本佐知子 編訳

昔から、うっすら不安な気持ちになる小説が好きだった。読み終わったあと見知らぬ場所に放り出されて途方に暮れるような、なんだか落ち着かない、居心地の悪い気分にさせられるような、そんな小説。(編訳者あとがきp.181) 居心地の悪い部屋 (河出文庫 キ 4…

『さよなら妖精』米澤穂信

学生時代を思い出して切なくなるいい青春小説だった(記憶改ざん済み)。 さよなら妖精 (創元推理文庫) 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2006/06/10 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 254回 この商品を含むブログ (283件) を見る あ…

『大人のための文章教室』清水義範

体系的な文章のトレーニング本ではなく、著者の実体験から得た文章に関する知識を並べていったような本だった。そのため、話の内容は全体的に散漫な印象を受けたが、なるほどと思わせられる説得力のある話も紹介されていたりして、意外とおもしろかった。 大…

『高い城の男』フィリップ・K・ディック

「われわれはみんな虫けらだ。なにか恐ろしいもの、それとも神々しいものに向かってうごめいている虫けらだ。そう思わんかね?」(p.163) 高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568) 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明(ポジトロン),浅倉久志 出版社/メーカー:…

『昆虫はすごい』丸山宗利

ブラジルの洞窟に生息するトリカヘチャタテというカジリムシ目の昆虫では、雌に陰茎状の器官があり、それを雄の膣状になった交尾期に挿入し、精包を吸い取る(p.85) 等の昆虫の不思議で多様な生態が、「狩り」「生殖」など項目に分けて数多く紹介されており…

『流れよわが涙、と警官は言った』フィリップ・K・ディック

流れよわが涙、と警官は言った (ハヤカワ文庫SF) 作者: フィリップ・K・ディック,友枝康子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 1989/02 メディア: 文庫 購入: 14人 クリック: 60回 この商品を含むブログ (113件) を見る 先の展開が読めなくて、次はどうなる…